日野原重明先生が亡くなられました。お父様が神戸中央教会（神戸栄光教会）の牧師をされていたこともあり、当時から神戸中央合唱団の創設の指揮者中村仁策さんらと教会の学生仲間で合唱を楽しんでおられました。そのご縁で、神戸中央合唱団の東京演奏会（2001年）を聴きに来られ、そして、阪神淡路大震災から10年（2005年）、また15年（2010年）の追悼コンサートでは、千原英喜先生とハヴィエルブスト先生に委嘱した２曲の追悼曲の間に追悼と神戸復興の祈りの講演もしていただきました。
また、開館間もない兵庫県立芸文センター大ホールでの2006年の合唱団創設60年のコンサートでは、満員の聴衆に向かい、神戸での懐かしい思い出と共に震災から今こそ立ち上がり、希望を持って歌おうと語りかけてくださいました。
先生の大きな優しさにあらためて涙すると共に多くの方々に生きる希望を届けてくださった先生に感謝し、心からご冥福をお祈りいたします。